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肩こりの主な原因となるもの

一般に肩こり症は、同一姿勢を長時間保つことによって発生する場合が多いようです。これは、同じ姿勢での作業が続いた場合、僧帽筋などの後頚部筋群に筋緊張が発生し、持続的な筋収縮が筋内の血管を圧迫し血行不良となり、肩こり発生すると言われています。しかし、この場合の肩こりは、姿勢を考えることや作業手順を見直すことで比較的肩こりが治りやすいことも事実です。主な肩こりの原因は、

不自然な体位・姿勢からくる筋疲労 
神経圧迫による刺激(変形性頸椎症、むち打ち損傷など) 
内臓の病変・血液循環の異常   
心理的緊張(精神的ストレス)     
  などがあげられます。

この肩こりの生理学的な発生メカニズムはどうかというと、肩こりは筋細胞に疲労物質である乳酸が蓄積することによって起こります。乳酸などの酸化物質が筋細胞に溜まると筋細胞のpHが低下し、筋肉が硬くなり代謝が行われにくくなります。また、硬直した筋肉によって血管が圧迫され血行が悪くなるので、一層乳酸の排泄が行われにくくなります。 

症状の診断方法

宮の上鍼療室では、肩こりの「改善」を目的にまず原因を突き止め、内科的疾患が疑われる場合などは、病院受診を進めさせていただいく場合もあります。内科的な症状をもたれている場合は、肩こりの引き金となっていることがあるからです。また、治療以外の生活習慣・食生活・精神的な悩みなどについてできるだけ支援させていただいております。
主な検査内容は、

  問診(凝りを感じる時や仕事内容等を確認)
  首・肩甲骨の動きと筋肉の短縮・硬結を確認
  神経圧迫テストなどの整形外科学的検査の実施
  姿勢検査とトリーガポイントの確認
  血圧などの基本的な生理検査と血液細胞観察
     などです。


   
 肩こりを起こしやすい筋肉
   
              (図:「MUSCLES-Testing & Function-」、「標準整形外科学第9版」より引用)

 また、肩こりはストレスなどの外因に作用されやすく、その点も注意が必要です。人間は常に、外的ストレス、内的ストレスによって生きています。たとえば外的ストレスには、体に直接外力が加わる転倒やスポーツ、そして、持続的な事務仕事(不良姿勢)、パソコン作業、細かい手作業等です。これらはすべて背骨や筋肉に、負担をかけ続ける動作であり、仕事や日常的に行う動作である場合が多く、なかなか改善が難しいところでもあります。私どもは、詳細な検査・診断により、根本的な原因を突き止め治療を行っています。

トリガーポイントについて
筋肉にストレスがかかるとトリガーポイントと呼ばれる「コリ」が筋肉に発生します。トリガーポイントとは、痛みや苦痛の元となる部分のことで、このトリガーポイントによる痛みが交感神経を緊張させ、血管が収縮し血行不良となり、痛みが増強するという悪循環を引き起します。
この悪循環に入った筋肉は、酸素不足、栄養不足で固く短くなり柔軟性が無くなります。柔軟性の低下により骨格の歪みで筋肉にストレスを生み、新たなトリガーポイントが発生します。
トリガーポイントによる痛みは、痛いところをもみほぐしても意味がなく、トリガーポイント自体を刺激することで、痛みが緩和されます。 首・肩の痛みの場合は、後頭下筋群や肩甲骨に付着している筋肉を中心にをチェックします。 治療としては、トリガーポイントに鍼をさして弱い電気を流してほぐす治療法を行います。この治療は、痛みを抑えるだけでなく、筋肉をほぐす効果もあり、血流も改善されます。

血液の連結や凝集が原因と思われる肩こりについて
肩こりの原因は、数多く考えられますが、ここ数年、私どもの治療室を訪れる患者さんの中で、
 
なかなか治りにくい肩こり症の方に手足の冷えや高血圧、頭痛などを伴う方が多く見受けられます。実際、これらの患者さんに血液細胞を観察(血液細胞分析)していただくと、赤血球の連結や凝集(写真右)が見られ、血液の血行不良が疑われるケースが多々あります。そして、私どもの行っている治療でこれらの血液の連結・凝集が消え、血行不良が改善した結果、治療をあきらめていたひどい肩こりが嘘のように解消した症例を経験しています。このように肩こり症は、神経・筋骨格系の原因だけでなく、私達が毎日食べている食物の酸化ストレス(未消化による)や精神的ストレスなどによる自律神経の不調が原因となって血液の連結・凝集が発症することもあり、肩こり症の治療では、これらの原因を十分理解した上で治療にあたることが必要です。
今まで、いろんな治療を受けたけれど治らないとあきらめていた肩こりや数年来のひどい肩こりで悩んでいる方は、是非一度、ご自分の血液を観察してみることをお勧めします。

■肩こり症の理解を深める動画サイトです −参考ー          

 血液細胞分析@


   
 血液細胞分析A−衝撃的血液像−


 
 頸椎3D解剖

 頸部痛/頸椎椎間板ヘルニア


 頸椎椎間板変性症






検査所見に基づく主な治療

痛みの原因にもっとも効果があると思われる鍼治療を選択して、実施します。
痛みのある部位の温熱効果をねらって、主に透熱灸ときゅう頭鍼を実施しています。

このスーパーライザーの光作用と熱作用は、温熱効果と鎮痛効果に優れています。
筋ならびに関節組織の障害に対して、疼痛緩和と関節部可動性の獲得を目的とします。

脊椎症に起因する症状の軽減を図ることを目的とします。
頸肩部や体幹上部の短縮している筋肉や筋硬結をほぐすストレッチを行います。

還元イオン療法は循環血液中の電解質のイオン化量を増大させ、酸性化している体液をアルカリ化させます。
食物の酸化ストレスなどで生じた血液の連結・凝集を改善する方法として、
J・ライト博士の栄養療法を参考に治療しています。

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