一般に肩こり症は、同一姿勢を長時間保つことによって発生する場合が多いようです。これは、同じ姿勢での作業が続いた場合、僧帽筋などの後頚部筋群に筋緊張が発生し、持続的な筋収縮が筋内の血管を圧迫し、血行不良となり、肩こりが発生すると言われています。しかし、この場合の肩こりは、姿勢を考えることや作業手順を見直すことで比較的肩こりが治りやすいことも事実です。主な肩こりの原因は、
不自然な体位・姿勢からくる筋疲労 |
神経圧迫による刺激(変形性頸椎症、むち打ち損傷など) |
内臓の病変・血液循環の異常 |
心理的緊張(精神的ストレス) |
などがあげられます。 |
この肩こりの生理学的な発生メカニズムはどうかというと、肩こりは筋細胞に疲労物質である乳酸が蓄積することによって起こります。乳酸などの酸化物質が筋細胞に溜まると筋細胞のpHが低下し、筋肉が硬くなり代謝が行われにくくなります。また、硬直した筋肉によって血管が圧迫され血行が悪くなるので、一層乳酸の排泄が行われにくくなります。
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